22.06.2019
時事
タイと言えば思い浮かべるのはどのような国民性でしょうか? 微笑みの国、タイランド。そうみんなニコニコ、笑顔で出迎えてくれる、 人の優しい国、それがみなさんのイメージではないでしょうか。 旅行で触れるタイはそのイメージのままです。合っています。 では、タイ人を雇った場合、どういう国民性かイメージできますか? 同じように、ニコニコ笑顔で残業命令、休日出勤にも応えてくれる良い国民、 残業・休日出勤マイペンライと応えてくれる良い国民性を持っているとイメージ している方、いらっしゃいますか?これは残念ながら真逆のイメージです。 実際は、残業代を払う、休日出勤手当てを払う、ボーナスをエクストラで出すから 働いてくれとタイ人にお願いしても断られることが多いです。 日本人からしたら考えられないですよね(最近は働き方改革の煽りで日本は働けなく なっていますが。。。お金もらえれば働きますよね)。 日本人、中国人、欧米人、みなそうですが、仕事においてやり甲斐もそうですが、 お金がかなりの上位概念に位置しています。ところがタイ人は、お金の概念よりも、 サバーイという概念がの方が上位に位置していると考えています。タイ語のサバーイというのは、 心地良い、気持ち良いという意味です。イメージとしては、夏の暑い日照りの中で、 木陰に入って腰をおろし、そこに涼風がそよいだ時の、心地良いな、気持ち良いな、 という気分です。タイ人にとっては、このサバーイというのがお金よりも上位概念なので、 残業代や休日出勤代をもらうよりも、友達と遊びたい、友達とゲームしたい、ダラダラしたい、 田舎に帰りたい、だとかの心地良さを取ることが多いです。 面白いのは、会社を辞める理由もサバーイじゃないから、つまり、心地良くないからという 理由も多いです。仲の良い友達が会社を辞めるから、自分も辞める。会社が良かれと思ってボロい ビルからグレードの高いビルに引越したら、自分の家から遠くなったから辞める。 なんとなく自分に合わない感じがして、しっくりこないから辞める、などなど。そのため、 日本の抑圧された雇用制度に慣れきった人が新任で赴任されてくると、このタイ人のスタンスに 適応できずに退職者を続出させてしまったり、気合と根性だという会社が新規参入して失敗 していくのが散見されます。 いかがでしたでしょうか。タイの国民性を雇用側から見ると、違った国民性が見えたのでは ないでしょうか。タイに限らず、他の国も日本から見ると変わった国民性があると思います。 進出されるそれぞれの国での現地対応は国民性から合わせていくと、うまくいくかもしれません。 弊社のパートナー法人であるグローバルタックス協会では、 世界のタックス情勢について有益な情報を 配信しております。 ご関心のある方はお問い合わせください。→こちらから